自分絵らくがき+PTの会話です。
28話「ベルマルク館の惨劇」をお読みになったあとを推奨

「シャルロットさん。
あの館から帰ってきた後……、
ジェレミーとシャルロットさんだけで共同墓地に行ったでしょう」
「その時のジェレミーの様子を教えてくれませんか」
「……」
「心配なんです。ジェレミーが普通すぎるから。
リーダーとして動揺を見せないように、僕達のために、無理してるんじゃないかと思って」
「……少なからず、そうしてる所はあると思うわ。
でも心配はいらないわよ」
「ちゃんと泣いてたから。涙を流してたかどうかは分からないけど。
アリョーナの埋葬を手伝おうとしたアタシの手を振り払ったジェレミーは、
あのかたくなな背中は、泣いていたわ」
「……どうしよう。僕、どうジェレミーに接したらいいのか分からない。
僕のときも、皆こういう気持ちだったのかな……」
「普通でいいのよ。今まで通りでいいの。
ジェレミーが笑ってアリョーナの名前を口にのぼらせるようになったら、
一緒に笑ってあげたらいいの」